『五体不満足 』 この本と出会えたことで、今は医療系の仕事をしています。

人生を変えた1冊

ニックネーム ももたろうさん

 

 

小学生のときに読んだが、それまで自分で思っていた障害を持っている人への接し方がガラリと変わりました!
この本と出会えたことで、今は医療系の仕事をしています。

 

– 「五体不満足」 乙武 洋匡

商品説明

 「満開の桜に、やわらかな陽射し。やさしい1日だった…」。先天性四肢切断という「超個性的な姿で誕生」した日を、著者はそんな言葉で描写している。そ して「生まれてきただけでビックリされるなんて、桃太郎とボクくらいのものだろう」という感想を書きつけた後で、1ヵ月後に行われた母との対面の様子を紹 介する。そのとき母は単純に「かわいい」と言ったのだと――。

   一見客観的な文体でつづられたこの「まえがき」は、ある意味で「神話」である。生後1ヵ月の子に確実な記憶などあるはずはないし、周囲にも何らかの単純化の配慮があったことが、容易にわかるからだ。

   しかし、周囲の事情は問題ではない。大事なのは、「神話」によって培われた著者の強い自己肯定感覚の力である。「靴の代わりに車椅子に乗る」と言い、障害を個性としてとらえてやまない著者の芯の強さは、この自己肯定感覚なしには考えられないからだ。

   本書につづられた著者のアイデンティティー獲得を巡る格闘は、明るく感動的で説得力に満ちている。障害は個性だという主張にも、多くの読者に受け入れられる普遍性があると思う(若者は、誰でも障害者と自己認識しているという言い方だって可能なのだから)。

   しかし、と考える。「かわいい」と言ってくれない両親がいなかったらどうなるのか。世の中には、むしろそんな人の方が多いのではないのかと。この問題の解決は、むろん著者の課題ではないにしても。(今野哲男)

 

著者について

昭和51年、東京都生まれ。世田谷区立用賀小、用賀中、都立戸山高を経て、早稲田大学政経学部在学中。先天性四肢切断という障害を、単なる「身体的特徴」 と考えて、「自分にしかできないこと」=「心のバリアフリー」に少しでも貢献するため、電動車椅子にのって全国を飛び歩いています。

 

 

※「人生を変えた1冊」は、BIRDY独自のアンケートに回答いただいたものを掲載しています。引用・転用は一切禁止しています。