アメリカ、フランス、ドイツ、イタリアなど8カ国で発売されて世界中が共感の嵐となっている、幸せを感じる500の瞬間をイラストで描いた『HAPPINESS IS…幸せを感じる500のこと』をご紹介します。
「幸せ」の定義を変える一冊
本書は、アメリカの有名イラストレーター夫妻が、世界中から募った500個の「幸せを感じること」を優しいタッチで描いた書籍です。
愛らしいイラストで、グリーティングカードだけでも百万枚以上の売り上げを誇るような人気イラストレーターである著者ですが、本書がベストセラーとなった理由はこれだけではありません。
本書を一度読んだ読者なら必ず口にする「あ、わかるかも」「ある、ある」などの共感の言葉の通り、本書の中に取り上げられる500個の幸せはどれも経験したことのあるものばかり。
例えば、「自転車で下る坂道」「おばあちゃんとおしゃべり」「サボってお出かけ」etc…。日常にありふれたものばかりだけれど、絶妙なユーモアによるセレクトと、ゆるく優しいイラストによって描かれることで、ページをめくるたびに思わず笑顔になってしまいます。
良いことがあった日はもちろん、ちょっと落ち込んでいるとき、疲れているときにも本書を開けば、「意外にも幸せは日常にありふれているんだ」とほんの少し前向きな気持ちになれます。
文字ばかりでなく、絵本のようにイラストが多いつくりから年齢を問わず多くの人に親しんでいただけます。また、小さな正方形サイズは見た目にも可愛らしく、各国でプレゼントとして人気があります。
現代の日本人は幸福の砂漠状態?!
2015年7月27日〜7月28日に実施した『幸せに関する調査』(20代〜40代の男女600名 均等割付)においてアンケートを実施したところ、「5年前に比べて今の方が幸せに感じる機会が多い?」という質問には「幸せに感じることが少なくなった」という回答がなんと47.8%。「普段、幸せに感じる?」という質問には「幸せだと感じない」という回答も同じ47.8%という結果に。そして「今後、今よりも幸せを感じる機会が増えると思う?」と聞いてみたところ、「減ると思う」という人が42.7%という結果となりました。
また、国連が2015年4月23日に発表した「世界の幸福度についての2015年版調査報告書」によると日本は158カ国中46位で、2013年に行われた前回の調査時の43位よりも更に順位が下がっているのです。
「幸せ」についての一般的なイメージは、たとえば「宝くじが当たる」だとか「恋人にプロポーズされる」だとか「出世する」のようなふつうは頻繁には起こりにくいことを思いがちではないでしょうか。
けれど、本当は日常にはちょっとした幸せがたくさん隠れていて、目を向けさえすれば「幸せ」のハードルはそんなに高くないものだと気づけると思います。
書籍情報
【日本語版】HAPPINESS IS… 幸せを感じる500のこと
リサ・スウェーリング&ラルフ・レザー 著
文響社編集部、三上明日香 訳
本体価格:1,380円+税
ISBN:978-4-905073-20-8
ページ数:272ページ
判型:152*152 A5変型
著者情報
リサ・スウェーリング&ラルフ・レザー
カリフォルニア州在住の作家、イラストレーターの夫妻。ふたりが描く愛らしいイラストは世界中に多くのファンがおり、グリーティングカードのみでも数百万枚以上の売り上げを誇っている。著作に、NYタイムズ誌でもベストセラーとなった「Me without You」の他「Harold’s Planet 」「Vimrod」など多数。2007年にはワシントンポスト誌のブック・オブ・ザ・イヤー、2006年・2009年にはUSペアレンツ・チョイス・アワーズに選出されている。
著者ブログ:http://lastlemon.com