外資系証券マンの本棚(2)(表現編)

マネー・金融・財務

「外資証券マンの本棚」シリーズ第二弾です。

外資系証券マンの仕事というと、エクセルを叩いたり、パワポ資料を作ったり契約書を見たりというイメージが強いとおもいますが、より大切なのはお客様とどうコミュニケーションをとるか、即ち、「伝えたいメッセージをどう伝えるか」という点にあります。これはどの仕事でも共通で重要ですよね。

伝わる力!といったタイトルの本がたくさん売っていますが、まぁ、言っていることはどれも同じで、結局は語彙や表現、切り口を多く持っていないと役に立ちません。その意味で意外に役に立つのが広告コピーやイラスト集です!

資料作りの際にいつも手元においてある本を3冊ご紹介いたします。

 

人生を教えてくれた 傑作!広告コピー516

 

まず、目次がいい。「女⇒男⇒愛⇒仕事⇒人間⇒家族⇒毎日⇒人生」ですよ。どんな場面にも使えますよね!

落ち込んだときに見直すもよし、キーメッセージに悩んだときに読むもよし。卓上必携です。

ちなみに僕が一番好きなコピーはこれです:

男はいつだって目を見開いたまま夢をみている

 

新・あのヒット商品のナマ企画書が見たい!

ヒット商品を作る過程で使用した企画書がそのまま見れてしまうという前代未聞の本です!

他社の社内資料というのは、フォーマットを含めなかなか見ることが出来ません。提案される側であればまだしも、提案する側であればなおさらです。

ヒット商品というのは往々にして新しすぎて社内の反発を受けるところからスタートするものです。どうやって社内の逆風を追い風に変えていったのか、そのような観点でも勉強になります。

 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版 : Q アニメーション原画集 上巻

一気に変わりますが、これも手元においています。何かの参考になるというよりは、「一つのものを作るのに、こんなに緻密な作業が必要なのか!(逆にこれに比べたらまだまだやれることはあるな)」と気持ちを新たにする為によんでいます。

たった数秒のアニメーションを作るのにこんなに細かいこと考えながらやっているんだなと。逆に、ただ伝わるのではなく、どう伝わるかまでしっかり考えて資料を作ることが大切だと再認識させてくれます(仕事の息抜きに読むという意味も多分にありますが)。