福本伸行さんの人気漫画『賭博黙示録カイジ』の「絶望の城」編に登場するあまりにも有名なシーン「鉄骨渡り」をPS VR向けにゲーム化され話題になりました。
今回は、そんなカイジの生みの親福本伸行さんのヒストリーをご紹介します。
福本伸行さんて?
1958年12月生まれの神奈川県横須賀市出身。57歳。
高校では建築学科。卒業後、建築会社の現場監督をしながら漫画家を志します。
https://ja.wikipedia.org/wiki/福本伸行
1980年、22歳で漫画家デビュー!!
勤めていた会社を辞め、『風の大地』などで有名なかざま鋭二さんのもとでアシスタントを経験するも、器用な絵が描けずに一年半ほどで辞めることに。それでも1980年、『月刊少年チャンピオン』掲載の『よろしく純情大将』でデビューを果たします。
1983年『ワニの初恋』で、ちばてつや賞優秀新人賞
その後も投稿を続け、1983年、『ワニの初恋』で、ちばてつや賞優秀新人賞を受賞します。この頃は人情をテーマにした作品が多かったもよう。
1989年、ギャンブル漫画シリーズの誕生!
1989年、『近代麻雀ゴールド』に『天 天和通りの快男児』を連載。増刷される人気作となり、福本さんの名を世間に広めました。
超心理麻雀漫画「アカギ」の主人公・赤木しげるが大人になって登場!主人公、天が率いる東代表のメンバーの一員として西代表との東西戦に臨む。老アカギ、カッコイイです。歳食った分いい感じに丸くなってます。
ほとんど主役の存在感。スピンオフ作品として、「アカギ」が生まれたのも納得です。終盤、激アツです。心に響く名台詞の数々・・・。人生観変わります。
ギャンブルものを得意とし、アニメ化も!一躍人気作家へ
『近代麻雀』連載の『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』、アウトローの世界の駆け引きを描いた『アクションピザッツ』連載の『銀と金』で人気作家へ。『アカギ』は2005年にはテレビアニメ化されています。単行本は2016年10月現在で32巻。現在も連載中です。
昭和33年、高度成長期真っ只中の時代。雨降りしきるある夜、とある雀荘でヤクザ相手に命がけの勝負を挑んでいた南郷は徐々に窮地に追い込まれていた。その時突然、ずぶぬれになった一人の少年が雀荘に入ってきた。少年にただならぬ気配を感じた南郷は、麻雀牌すら握ったことのない彼に代打ちをさせる。このときから伝説が始まった。少年の名は赤木しげる。のちに「神域の男」と呼ばれる男である。
裏社会で頭脳と心理戦を駆使して巨万の富を得ていく男達の活躍を描いた賭博コミック。競馬でスッカラカンになってしまった森田鉄雄(もりた・てつお)は、平井銀二(ひらい・ぎんじ)に声をかけられ、日当10万円の仕事を持ちかけられる。そして翌日、みかん箱10箱を運んだ森田は、その箱の中には不正融資で得た10億円が入っていると平井から知らされて……!?「カイジ」「アカギ」と並び称される福本伸行の代表作の一つ。
1996年、38歳。ギャンブル漫画の金字塔『賭博黙示録カイジ』の連載を開始
『週刊ヤングマガジン』に『賭博黙示録カイジ』の連載を開始。言わずと知れた不動の人気作で、ギャンブル漫画の金字塔。『カイジ』シリーズとして続編を次々と執筆しており、続編として『賭博破戒録カイジ』(とばくはかいろくカイジ)、『賭博堕天録カイジ』(とばくだてんろくカイジ)、『賭博堕天録カイジ 和也編』が同誌に連載され、2013年からは『賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編』と題して3勤1休のペースで連載中です。
シリーズは2015年現在で通算57巻、2000万部以上を売るヒット作。2007年・2011年にはテレビアニメ化、2009年には藤原達也さん主演で実写映画化も。
個人的には、賭博破戒録 カイジのチンチロ編が好きです。
〝明日から頑張るんじゃない・・・今日・・今日だけ頑張るんだ・・!今日頑張った者、今日から頑張り始めた者にのみ明日は来るんだよ”
出典:福本伸行 漫画『賭博破戒録カイジ』1巻 第7話 大槻班長
「明日から頑張ればいいや」と誰しも思ったことがあるのでは?誰もが陥る怠惰の誘惑。そんな身近に潜む落とし穴を描いているところが『カイジ』の大きな魅力の一つ。
これも要チェック!心に響く人生の言葉・・・
福本さんの作品には、極限まで追い詰められた人生の場面で発せられる、名言の数々があります。(ざわ…などの特徴的な効果音を生み出したことでも有名。)なんとそれをまとめいた一冊が!
現在3作同時連載中『カイジ』『アカギ』『新黒沢 最強伝説』
2016年現在、『近代麻雀』誌上で『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』、『週刊ヤングマガジン』誌上で『賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編』、『ビッグコミックオリジナル』誌上で『新黒沢 最強伝説』の3作品を同時に連載中。
第一巻からのセットを大人買いしてもよし、現在連載中のシリーズから読んでもよし、楽しめること必須です!今後の活躍にも目が離せません。