若者の生活・シゴト事情を徹底調査!「若年層白書」2015年版発表

BIRDYニュース(マーケティング・リサーチ・時事)

こんにちは。BIRDYキャリア編集チームです。

 

今日は、求人情報サービス「an」が提供する全国の15~24歳までの男女2,472名のライフスタイルやアルバイト、将来・仕事観についてまとめた「若年層白書」2015年版をご紹介します。

 

「若年層白書」2015年版とは?

15~24歳の若者と、人事・採用担当者を対象とした調査結果をまとめて分析する「an若年層白書」。

4年目となる今年は、「人材採用難のいま勝ち残る、アルバイトが辞めない職場づくり」をテーマとし、経年の調査に加え、識者や現役若年世代と「an」編集長の対談も実施。「さとり世代」とも呼ばれている今の若者と、アルバイトの採用・育成現場の状況を徹底解剖します。

対談第一弾では、日テレ「ZIP!」のコメンテーターとしてもおなじみの若者研究家の原田曜平さんを迎え、「バイト観のリアルから知る今どきの若者の気持ち」を分析。

2/26公開の第二弾では、今春高校を卒業することが決まったばかりの現役女子高生の藤田ニコルさんを迎え、「アルバイト現場での若者と大人のギャップはどうやって埋めれば良いのか?」をテーマに、若年のリアルな声と、雇用側の大人の意識のギャップの解消方法について考えていきます。

※「若年層白書」2015年版 全文はこちら http://weban.jp/contents/an_report/jakunen_pc/2015/

 

調査結果概要

  • アルバイト探し重視点の1位は「シフトの融通度」(49.6%) 学業や付き合いで忙しくシフト融通の優先度は上がっている。(P18)
  • アルバイトの探し方は、複数のきっかけ(平均1.6)があり、複数の求人サイト(平均2.9サイト)を利用するのがスタンダード。「ブラックバイト」報道の影響もあり、ネット検索や実際に働いている人に聞くなど、就業前に情報収集する人が増えている。(P24)
  • 理想のマネジメントでは、若者が「フォローしてくれて楽しく働かせてくれる」ことを望んでいるのに対し、雇用側は「やる気にさせて成長させる」ことを理想としていて、ギャップが生まれている。(P32)
  • アルバイト経験のある若者の半数(47.9%)が、アルバイト先で店長・上司とのコミュニケーションで悩んだことがある。悩みの内容は、相談しづらい雰囲気、態度・言葉遣いが怖い、シフトが通らないなど。(P33)

 

若者研究家・原田曜平×「an」編集長・上土達哉

「バイト観のリアルから知る今どきの若者の気持ち」

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首都圏に住む大学生を中心とする若者約100名と日々協働しつつ、若者の新しいトレンド、消費性向を研究している原田さんが、「若年層白書」の調査結果に表れている若者の価値観と大人世代のギャップを提言。「若者が何より大事にするのは、コストパフォーマンス(お金)よりタイムパフォーマンス(時間)」「叱る時は、『会社のため』ではなく『若者のために』叱る」など、若者の理解からマネジメントの考え方まで、対談形式でわかりやすく解説します。

※「バイト観のリアルから知る今どきの若者の気持ち」はこちら
http://weban.jp/contents/an_report/jakunen_pc/2015/06/

 

プロフィール

原田 曜平(はらだ ようへい)
1977年生まれ。博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。若者研究およびマーケティング・商品開発の専門家。著書に『さとり世代 盗んだバイクで走り出さない若者たち』(KADOKAWA)『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』(幻冬舎)『日本初! たった1冊で誰とでもうまく付き合える世代論の教科書―「団塊世代」から「さとり世代」まで一気にわかる』(東洋経済新報社)(共著)など。日本テレビ『ZIP!』に出演し、若者を開設するコーナー「アレナニ?」を担当。

上土 達哉(うえど たつや)
1974年生まれ。1999年、新卒にてインテリジェンス入社。人材紹介事業部門にて、キャリアコンサルタント、リクルーティングアドバイザーとして経験を積んだ後、IT領域の責任者を務める。その後、アルバイト情報サービスの「an」を運営するメディアディビジョンにて エリア営業部門責任者、首都圏営業部門責任者を務めた後、株式会社HITO総合研究所 社長執行役員などを経て、2015年10月より株式会社インテリジェンス メディアディビジョン ディビジョン長に就任。2015年2月には、「LINEバイト」を運営する株式会社AUBE代表取締役社長就任。

 

「an」編集部による解説

パートの有効求人倍率が1.61(2015年12月)を記録し、アルバイト採用は困難を極めています。4年目となる「an若年層白書」では、従来の「募集」だけでなく、現在在籍しているスタッフを辞めさせず、職場を活性化させる「マネジメント」にも焦点を当てました。

その結果、「募集」「マネジメント」両方において、若者と雇用側の認識にさまざまなミスマッチがあることがわかりました。SNSで広がる人間関係の中で若者が重視するシフトの融通を実現させる、人と比較せずにいいところや改善点を伝えるマネジメントを実施する等、ミスマッチの要因を把握して改善することで、辞めさせない職場づくりを行う必要があると言えます。

今後の日本の労働環境は多様化が進み、シニアや外国人など、考え方や育った環境の違う人々と働く機会がますます増えていくでしょう。

若者のマネジメントで得た経験は、そのような環境でも役立つはずです。若者の能力を育て、且つ自身のマネジメント能力を向上させる働き方を、ぜひアルバイト現場から始めていただきたいです。

 


白書概要

・第1部 社会の変化 …厳しい環境と多様な選択肢のある時代に生きる若者
時代背景やお金に対する意識、使用メディアの割合やコミュニケーション方法、恋愛・結婚の意識変化などを調査し、分析。

・第2部 アルバイトの選び方 …メリットのある働き方を希望する忙しい若者
時間の使い方の変遷によるアルバイトの探し方への影響、志向性を分析し、雇用側とのよりよいマッチングを模索。

・第3部 アルバイトの働き方 …楽しく働きたい若者と成長させたい大人のすれ違い
若者が望むアルバイトの働き方、理想のマネジメントは変化し、雇用側とのミスマッチも。リアルなバイト観や満足度を分析。

・第4部 将来に役立つ力 …若者が働くことを楽しみ続けられるために
将来観として、幸せに必要なことやなりたい職業を調査。アルバイト経験が将来に活きることをどのように伝えていくべきか。

【対談第一弾概要】若者研究家・原田曜平×「an」編集長・上土達哉
「バイト観のリアルから知る今どきの若者の気持ち」
http://weban.jp/contents/an_report/jakunen_pc/2015/06/

※若年層白書は、2012年から毎年発行しています。2012年版、2013年版、2014年版はこちら
http://weban.jp/contents/an_report/download/2012.html
http://weban.jp/contents/an_report/download/hakusho2013.html
http://weban.jp/contents/an_report/download/hakusho2014.html

 

調査概要

<若者調査>
調査期間 2015年7月28日~7月30日
調査方法 インターネットリサーチ
調査対象者 15~24歳の男女
有効回答数 2,472件
※年代別のアルバイト経験者・未経験者の割合に沿ってサンプル構成をウェイトバック調査

<人事・採用担当者調査>
調査期間 2015年7月29日~7月31日
調査方法 インターネットリサーチ
調査対象者 アルバイト領域/新卒採用領域の人事・採用関係者
有効回答数 1,200件

 

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