二軒茶屋です。
勉強していると無性に部屋の掃除がしたくなるように、仕事をしてると旅に出たくなる、そんなときありませんか?
私はほぼ毎日です。世界一周チケットでどこにいくかをシミュレーションしています…(> <)
そんなあなたに、といっても、もはや殿堂入りの「深夜特急」では話も盛り上がらないので、少しマイナーなアングルで数冊ご紹介いたします(知ってる人と話すとムチャクチャ盛り上がります)。
雨天炎天
村上春樹さんの紀行文です。欧州とアジアの間、なんともイメージが沸きにくい地帯を旅し、彼らしい文体で紀行文に纏めています。
小説とはまた違うアングルですが、彼の文章を通して見ると、また生で見るのとも違うかたちで世界が見えてきます。
紀行文にしては読み応えがあります。文庫も出てますので是非読んでみてください。
(旅に出たくなる!というよりは、旅に行って来た、という感覚が味わえます)
Private World
情熱大陸にも出演した下田昌克さんの本ですね。絶版で手に入らなかったものが再販されて今は手に入ります!
まるで世界中を旅したときの手元のメモ帳をそのまま本にしたように雑なつくりですが、それがまた味があっていいですね。
その場で出会った人を色鉛筆で描いていくのですが、その独特のタッチがとても魅力的です。
何を見るかより、誰と出会い、どう世界を、人を見るか。勉強になります。
ブーヴィエの世界
ニコラ ブーヴィエという、日本の紀行文も出している方で、なかなかマニアックな旅人です。
雑誌Coyoteで取り上げられて、一部のサブカルチャー好きの中では有名になりましたが、とはいえなかなか聞いたことがないと思います。ある意味ケルアックにも近いのですが、文体が非常に特殊で、紀行文なのに、詩のようなんですね。情景は浮かんでくるんですが、白黒なんです。
ケルアックの本よりは情景が浮かんできやすいと思いますが、なんともシックで、オトナな旅です。
色鮮やかな旅行記も楽しいですが、しっとりしたモノクロの紀行文なんていうのも、いかがでしょうか?
(『世界の使い方』という本もオススメです)