今日は、上智大学名誉教授のあの方の2007年の読書家のための読書術本が、読みやすく新書化されました!
タイトルは、『本を読まないとバカになる! 知的読書の技術』。株式会社ビジネス社から発売されました。
『楽しい読書生活』を新書化した読書術の決定版
本書は2007年9月に刊行された『楽しい読書生活』(ビジネス社)を、読みやすく新書化したものです。知的生活の第一人者である渡部昇一氏が読書家に向けて語った読書術の決定版です。 インターネットの普及により読書量、読書時間が減って久しい世の中において、読書をする意味はどこにあるのでしょうか。
著者は栄養の摂り方にたとえて次のように述べています。 「グレープフルーツを食べてビタミンCを摂るのと、サプリメントでビタミンCを摂ることの差が、『読書』と『インターネット情報』の差に相当するに違いない」。つまり、栄養はサプリメントから効率よく摂れることはわかっているのに、食べ物を食べる理由、それは「おいしいから」なのと一緒で、インターネットの情報は味気ない一方、読書から得られる経験、情報はとても豊かだと述べています。
さらに自身の読書経験から導き出した様々な読書術を披露しており、たとえば、漫画でもいいから本に親しむこと、本は借りてもいいが二度読みたくなるような愛読書は買うべきだということ、あるいは、古典小説、詩、教養書・洋書の読み方等々、本との付き合い方から読書のテクニックに至るまで、本好きにとっても目からウロコの情報が披露されています。
また、巻末の附録として「無人島へ持っていく十冊」も公開。十年間無人島にいなければならないとき持って行く本としては本居宣長の『古事記伝』や幸田露伴の『評釈芭蕉七部集』など。一年間無人島にいなければならないとき持って行く本としてはパスカルの『パンセ』や『藤村詩集』『孟子』などなど、著者の意外な一面がわかるセレクションとなっています。本が好きだが何を読んだらわからない人、さらに面白い読み方を知りたい人などなど、すべての本好きに贈る究極の読書ガイドとなっています。
本書の内容
第1章 読書のすすめ
第2章 読書のコツ
第3章 読書の技術
第4章 読書の周辺
第5章 読書各論
著者プロフィール
渡部昇一(わたなべ・しょういち)
上智大学名誉教授。1930年、山形県生まれ。1955年、上智大学大学院修士課程修了。ドイツのミュンスター大学、イギリスのオックスフォード大学に留学。ミュンスター大学哲学博士(1958年)、同大学名誉哲学博士(1994年)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞。専門書のほかに、『知的生活の方法』『自分の壁を破る人、破れない人』をはじめ多数の著作があり、ベストセラー、ロングセラーを続けている。最新刊に『日本人の遺伝子』(ビジネス社)などがある。
書籍情報
知的読書の技術
(著者)渡部昇一
〈価格〉1100円+税
〈発売日〉2016年8月25日
〈出版元〉ビジネス社