こんにちは。高橋ゼミのロンロンです。
今回ご紹介する本は、川村元気さんの『世界から猫が消えたなら』です。
選んだ理由
好きな芸能人のおすすめの本だったので、以前から気になっていた。本を手に取った時、表紙の猫の目にとても惹きつけられ、この本に決めました。
また、作者の川村さんは、映画プロデューサーとして、『電車男』『告白』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』などを製作していて、今までに観たり読んだりしたことがある作品ばかりで、より興味が湧いてきたのも理由です。
あらすじ
主人公が癌を宣告されるところから話が始まります。主人公は絶望して、猫と二人で住んでいるアパートにゆっくりと帰り、そして部屋に倒れこみます。暫くして目が覚めると、悪魔と名乗る、見た目は自分そっくりで性格は正反対な人が現れました。
主人公は悪魔に、明日死ぬことを告げられます。しかし、「この世界からひとつだけ何かを消す。その代わりにあなたは1日の命を得ることができるんです。」と言われ、悪魔に取引を持ちかけられました。主人公はその取引に応じ、まず1日の命と引き換えに、悪魔が提案した電話を世界から消すことに同意します。次の日も、その次の日も主人公は取引をし、命を延ばしていくが・・・
感想
悪魔が取引を持ちかけてくる物は、電話や映画、時計といった、主人公の趣味や今まであって当たり前だった物ばかりです。水や食料と違って、無くても生きていけるものですが、家族・友人・恋人など、どれもたくさんの人との思い出が詰まっています。亡くなった母が最期に伝えたかったこと、疎遠になっている父のこと、大切だった昔の恋人や友人など、そこにはたくさんの愛がありました。明日死ぬかもしれない1日を、主人公がどのように過ごすか、見どころです。
この本は最後まで書かれていません。続きは自分で想像するようになっています。そこがまた良いところだと思います。
悲しいとき、喧嘩したとき、泣きたいとき、悩んでいることがあるときに、ぜひ読んでほしいと思います。もっと頑張ろうと前向きになれる本です。
(文:ロンロン)
BIRDY meets 高橋ゼミ
「BIRDY」コラボーレーション・ブクログとして、跡見学園女子大学の高橋ゼミのブクログ情報を提供いただき、掲載しています。
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