『スマホ廃人』(石川結貴)

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こんにちは。高橋ゼミのアオイです。

 

今回ご紹介する作品は『スマホ廃人』という作品です。

現代の社会では、スマホは若者を中心に持っていることが当然のようになってしまったほどの普及率だ。しかし、深く考えてみるとスマホは最近登場したものである。私が小学生のころには折りたたみ式の携帯電話(通称ガラケー)しか持っている人はおらず、中学生のころにようやく所持する人が少しずつ増えていったという状況であったが大半の人が所持していたわけではなかった。このように所持する人が短期間で増加したため、スマホはわずか数年の間で日本の経済面でも、個人の面でも多くの恩恵をもたらした。

この本ではスマホの影響で「廃」への道に誘われる危険性について章ごとにまとめられている。近年ではスマホのアプリで配信される母子健康手帳により、今の乳幼児は母親の母体にいるころからスマホで管理されているという事例がある。また、最近ではスマホを子供に使用させることで騒ぐ子供を静かにされる親の例などが挙げられている。しかし、これは母親がいけないことをきちんと叱り、理解させるという過程を省いてしまっていると私は感じた。

そして、スマホの問題は徐々に深刻化している。しかし、その問題については「こんなタイプの人が依存する」という趣旨で個人的な問題として扱われがちだ、と筆者は主張している。そのうえ、2016年3月、LINE株式会社が13~69歳のスマホユーザーを対象に調査した、『世代間のニュースサービス利用に関する意識調査』を公表した。結果では「パソコン」が37%、「新聞」が29%に対し、「スマホ」でニュースを得る割合が84%であった。確かにスマホはパソコンと比較しても重量は軽く、また新聞と比べてもかさばらずに手の平に収まる大きさだ。そして空間を選ばず、簡単に操作ができる利点もある。そのため、私たちはスマホで得た皆がやっている、思っているという情報に弱くその内容の信憑性は軽視されていく。それゆえ、この本ではスマホに対しての冷静な視点や、客観的事実に向き合う必要性が説明されている。この内容を重視しなければ、想定外では済まされない未来が待っている恐れがある、と筆者は述べている。

スマホは早い速度で新しい機能を付けて進化していくため、いつかは自分がスマホに操られるという依存症になる可能性は誰しも起こりうる。この危険を回避するためにも、スマホはあくまで単なる道具であるという意識を、常に念頭に置いておく必要がある。

 

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「BIRDY」コラボーレーション・ブクログとして、跡見学園女子大学の高橋ゼミのブクログ情報を提供いただき、掲載しています。

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▼2年実践ゼミナール 「働く女性と法ゼミ」 時事問題や女性を取り巻く法と会社法を学ぶ。 全員2週間のアカデミック・インターンシップを体験 インターンシップ先は、議員事務所、区役所、一般企業等。 ▼3.4年展開ゼミナール「企業法ゼミ」 会社法と金融商品取引法を学ぶ。 判例研究や、論文の輪読など。 (ゼミ員数 2年~4年、各学年15名前後)