明けましておめでとうございます。今年もBIRDYをよろしくお願いいたします。
さて、新年一回目は、赤ちゃんの名前ランキングです。
妊娠・出産・育児ブランド「たまひよ」で赤ちゃんの名前を調査・ランキングが発表されましたのでご紹介します。
※調査データ:2016年1月~10月に生まれた赤ちゃん18,029人対象
名前:1位は、男の子が「蓮」(昨年3位)、女の子が「陽葵」(昨年5位)<上位10位までのランキング>
2016年生まれの赤ちゃんの名前の傾向
海外から日本を訪れる訪日外客数が2000万人を超え、2020年の東京オリンピックの開催も近づく中、世界から見た日本の文化や自然の素晴らしさをあらためて実感する機会が日常生活の中で増えてきています。
また、リオデジャネイロオリンピックでの獲得メダル数が過去最多を記録するなど、スポーツ界で日本選手の活躍が目立つ1年でもありました。
未来への明るい期待や「日本」という国をより意識した結果、「蓮」「大翔」「陽葵」「さくら」など、力強さや明るさ、日本らしさを意識した名前がランキング上位になっているのかもしれません。
男の子の名前、トップは「蓮」くん!
男の子では「蓮」(昨年3位/主な読み「れん」)が、2010年以来6年ぶりに1位となりました。しっかりと根を張り流れに左右されない強さが人気の理由と思われます。
「樹」が昨年17位→6位、「悠」が昨年33位→10位とそれぞれ昨年トップ10圏外よりランクインしました。15位の「葵」(昨年29位)とともに、男女を問わず人気の名前の順位が上昇しました。「男らしさ」「女らしさ」といった性差の壁が低くなっているのかもしれません。
男の子の名前で、主な読みが2音、3音の名前の人気が定着。トップ10内に4音以上の名前はランクインしていません。
女の子の名前、トップは「陽葵」ちゃん
女の子では「陽葵」(昨年5位/主な読み「ひまり」)が、初めて1位となりました。まっすぐ空に向かって美しい花を咲かせるひまわりになぞらえ、明るい子に、という願いが込められていると思われます。
トップ10内に、主な読みが同じ名前が2つランクイン。
- 「咲良」(昨年10位→今年4位)と「さくら」(昨年8位→今年5位)
- 「凛」(昨年3位→今年7位)と「凜」(昨年13位→今年9位)
読みに対し漢字が多様化している傾向がさらに強まっていることを示しているといえます。
使われた漢字:男の子「太」「翔」「大」が8年連続トップ3、女の子「菜」が2年連続1位<上位10位までのランキング>
男の子の名前の漢字の傾向
男の子の名前で使われた漢字は、2005年より12年連続で「太」が1位です。また、2009年より8年連続で、「太」「翔」「大」がトップ3を占めており、不動の人気といえます。
「郎」が2010年以来6年ぶりにトップ10入りしました。人気名前TOP100に「郎」のつく名前はないものの、「凛太郎」「晃太郎」「健太郎」のように「〇太郎」という名前が多くありました。「郎」がつく名前としては「〇一郎」もありますが、圧倒的に「〇太郎」という名前が人気を集めており、多様な名前が見受けられました。漢字と組み合わせやすいことはもちろん、昔話をモチーフにした人気のCMや、俳優・坂口健太郎さんの人気も一因かもしれません。
女の子の名前の漢字の傾向
女の子の名前で使われた漢字は、「菜」が2年連続の1位となりました。「な」という音の響きのやわらかさに加え、添え字として他の漢字との相性がよいことも人気の一因と考えられます。
「花・植物・果実」に関連する文字が引き続き人気で、「菜」「花」「莉」「咲」と、トップ10の中に4字含まれています。「花」はランキング集計を開始した2005年以降、最高の2位となりました。
名前の読み : 男の子「はると」が8年連続、女の子「はな」が初のトップに<上位10位までのランキング>
男の子の名前の読みの傾向
1位の「はると」は8年連続でトップ。不動の人気となっています。
「あおい」が昨年28位→今年8位、「はる」が昨年22位→今年13位に上昇しました。いずれも男女共通で親しまれる名前として定着していることがうかがえます。
名前の初めの音は、「さ行」「は行」「や行」が人気を集めています。また、トップ10に濁音が入る名前はありません。男女問わず、やわらかい響きの音が好まれつつあるのかもしれません。
20位までに「4音」以上の名前は、「そうすけ」(5位)、「ゆうせい」(16位)のみでした。男の子の名前は「2音」「3音」が主流となっているといえます。
女の子の名前の読みの傾向
1位は「はな」が初のトップとなりました。また、2位「ひまり」、3位「さくら」と植物を連想させる名前がトップ3を占めました。かわいらしさや華やかさはもちろん、大地にしっかりと根を張るように生きてほしいという願いも込められていると考えられます。
「りお」は昨年11位→今年9位に上昇しました。今年開催されたリオデジャネイロオリンピックにまつわる読みとして人気が上昇したと思われます。
「すず」が昨年97位→今年47位に上昇しました。大活躍の女優・広瀬すずさんの人気が影響しているのかもしれません。
近年の名づけの傾向 : 同じ響きの名前でも、漢字の組み合わせが多様に
名前の読みランキングで、男の子では8年連続で「はると」がトップとなっているように、「名前の読み=名前の響き」は、人気の響きに集中する傾向が続いています。ただし、同じ響きの名前でも、「漢字の組み合わせ」は以前にも増して多様化しており、漢字にお子さまへの想いを込め、個性を表現する傾向が強くなっているとも考えられます。
男の子の名づけの傾向
8年連続で読みがトップの「はると」の10位までの漢字組み合わせは以下の結果となりました。多様な漢字が使われています。
女の子の名づけの傾向
トップ10位以内に、植物を連想させる漢字を用いた6つの名前がランクイン。美しく、しなやかに、大地にしっかりと根を張るように生きてほしい、という願いが込められているのかもしれません。
2016年活躍された方の名前ランキング
テニスの錦織圭さんの「圭」は、123位(昨年162位)でした。ドラマや映画で活躍されている広瀬すずさんの「すず」は、100位(昨年209位)でした。活躍に伴い、じわじわと順位を上げています。過去には、その年に活躍された方の名前にあやかり名づけをする方が多くいらっしゃったこともありましたが、近年は減少傾向にあります。インターネットの普及により、より多くの情報を参考に、独自に名前を付けられる方が増えているのかもしれません。
【調査概要】 ※調査結果の詳細は「たまひよnet」(http://tamahiyo.jp/name/)に掲載
調査名称 | 「たまひよ2016人気名前ランキング」 |
調査内容 | 2016年1月1日~2016年10月31日に生まれた赤ちゃんの名前 |
調査対象 | 「たまひよ」の直販商品をご利用いただいたお客さまのお子さま(回答は任意) |
調査対象数 | 18,029件(男の子9,192件、女の子8,837件) |
調査項目 | 名前の読み、漢字 など |
書籍情報
たまひよ 赤ちゃんのしあわせ名前事典2017~2018年版
編集:たまごクラブ特別編集
監修:たまひよ しあわせ名前研究所 顧問 栗原里央子
発売:2016年12月1日
定価:本体価格1,580円+税
雑誌『たまごクラブ』1月号でも、別冊付録で赤ちゃんの名づけを特集
◆発売:2016年12月15日
◆定価:650円(税込)