こんにちは。高橋ゼミのm.tです。
今回ご紹介する本は、夏目漱石の「こゝろ」です。
夏 休みを友人と鎌倉で過ごす予定だった私。友人が国元に帰ってしまったため、一人残りの休みを海に通い過ごしていました。あるとき、私は外国人を連れた一人 の男性を見かけます。どこか目が離せず、数日後ついに男性に声をかけることに成功します。これが私と「先生」の出会いです。この物語では、私の視点から 「先生」について語られます。
夏休みが終わっても私と先生の関係は続き、私は先生の家へと足繁く通うようになります。そうしているうちに私は先生には人に話すことの出来ない秘密があることを知ったのです。その秘密がこの物語ではとても重要になっています。
先生は秘密にしているとある事件から、誰も信じることができなくなり、奥さんにさえ心を開けない人になってしまいました。
そんな先生の発言には否定的な言葉が多く含まれており、自分自身を卑下するような発言も多くあります。なぜそのようになってしまったのか、読んでいくうちに発言の意図を理解することができ、読み解いていくのは面白くもあり悲しくもあります。
ハッピーエンドでは終わらない恋物語。
たまには悲しい恋愛ストーリーもいかがでしょうか?
先生の独白を主人公の「私」になった気分で読むことができるので、実際にあったことのように感じることができます。是非読んでみてください。
BIRDY meets 高橋ゼミ
「BIRDY」コラボーレーション・ブクログとして、跡見学園女子大学の高橋ゼミのブクログ情報を提供いただき、掲載しています。
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