こんにちは。高橋ゼミのイクミです。
今回ご紹介する本は、小林史憲さんの『テレビに映る中国の97パーセントは嘘である 』です。
私が選んだ本は、「テレビに映る中国の97パーセントは嘘である」という本です。
タイトルに引き付けられて、思わず手に取ってしまいました。
作者は、もしかしたらみなさんも一度耳にしたことがあると思いますが、テレビ東京で放送されている「ガイアの夜明け」という番組のプロデューサーを務めていらっしゃる、小林史憲さんという方です。
小林さんは、大学在学中に中国全土を訪問するのですが、外国人未開放地区だったため西チベットで拘束された経験があるそうです。
「拘束」なんて言葉…少し聞くだけでも恐いですよね。
でもこの本、実はそんな拘束シーンから始まるのです。
もちろん、ノンフィクションです。
そしてその拘束シーンのタイトルは…なんと、「21回の拘束で悟った中国の本質」というタイトルなんです。
1回だけかと思いきや、21回も拘束されるなんて「懲りない」というか「熱血」というか…(笑)
わたしたちには少し考えられないですよね。
でも、小林さんはそんな拘束なんかにめげず、この本を通してテレビでは映らない、そして映ったとしても真実ではない「中国」を、暴くかのように教えてくれるのです。
この本の帯に書かれている「高層ビルの背後には、殺伐たる風景が広がる」という文、これは中国のひどい貧富の差について書かれているページから抜粋されたものです。
それとつながるように、自ら「はやく私を拘束して」と警察官に頼む女性の話や、尖閣諸島問題、そして私たちが小学生の頃に問題となった「毒ギョーザ」の話など、濃厚で、読み終わった後少し考えさせられてしまうような、衝撃的な話がぎっしりつまっています。
中国語を習っているけど、「ニーハオ」なんて明るく挨拶を交わす教科書のなか以外の中国を知りたい方、
そして、小林さんはなぜそこまでして中国について知りたがるのかなど、興味を持っていただけた方は、是非読んでみてください。
(文:イクミ)
書籍情報
内容紹介
村上龍氏が絶賛――「中国は一筋縄ではいかない。一筋縄ではいかない男、小林史憲がそれを暴く!」
中国すべての省と自治区を取材し、当局に21回拘束された記者が、見て、感じて、触れて、そのなかで泳いだ中国の「内臓」!
共産党政権の厳格な監視は国中隅々まで行き渡り、真実はまるで伝わらない。われわれがテレビで観ている中国は、まったくのニセモノなのだ!!
BIRDY meets 高橋ゼミ
「BIRDY」コラボーレーション・ブクログとして、跡見学園女子大学の高橋ゼミのブクログ情報を提供いただき、掲載しています。
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