こんにちは。高橋ゼミのハルカです。
今回ご紹介する本は、大久保幸夫、石原直子著の「女性が活躍する会社」です。
本について
女性が活躍する会社 -2014/10/15
著者 大久保幸夫、石原直子 896円 ISBN:4532113229, 9784532113223
6章4節構成 183ページ 日本経済新聞出版社
大久保幸夫
人事コンサルタント。リクルートワークス研究所所長。著書に「日本型キャリアデザインの方法」や「キャリアデザイン入門」などがある。
石原直子
リクルートワークス研究所勤務。人材ポートフォリオ、ダイバーシティ、リーダーの研究などに取り組んできた。近年ではタレントマネジメントの視点から、女性管理職、事業創造人材、高度が一国人材等の研究を行っている。
本書に出会った経緯
以前ゼミにて「企業で活躍する女性」についてプレゼンを行った。その際に参考資料として起用したのが本書である。資料として何を用いるか考えていた際に書店にて本書を見つけ、テーマに沿ったぴったりの書だと感動し、その勢いで購入した。日経文庫に篤い信頼感を抱いているので外れないだろうという先入観も衝動買いした理由の一つだ。
記載内容、お薦めする要点
近年女性の活躍が注目されており、女性活躍推進という安倍政権が掲げた政策は既に周知の事と思う。
本書の魅力は2点ある。
まず、客観的なデータとイメージしやすい例えが用いられている事だ。これにより難しく思いがちな内容を親近感に変え、読み手の苦手意識を排除してくれる。次に、企業が掲げている育休産休等の女性に向けた(一部男性も含まれる)制度にはどのようなデメリットがあるのか提示されている。メディアではメリットが先行してしまい、生じるであろうデメリットまではあまり提示されないものである。
また、提示したデメリットを克服するためにはどういった対策や改革を行うべきか、プロセスまで記載されている。あくまで1つの選択肢だが、理想結果だけでなくプロセスまで示す本書はとても魅力的である。
その後の影響や自分に起こった変化
就職活動含め、企業を分析するポイントが変わり視野も広がった。この心境変化を受け、今後さらに有意義な就職活動や企業分析ができるのではないかと考える。
参考資料
日経ウーマン・ウーマノミクス・プロジェクト 2015年度版 企業の女性活躍度調査
(539社より100社「女性が活躍する会社ベスト100」)
考察:5年前と比べ、女性の管理職数が増した。採用→育成→登用 という人材パイプラインが構築される、という変化が生じた。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20150430/280634/?rt=nocnt
参考用語
人材ポートフォリオ:事業活動に必要な人材タイプを明確化した上で、組織内の多様な人的資源を分類し、どの人材タイプがそれぞれ何人いるか、必要となるか分析したもの。
(文:ハルカ)
書籍情報
内容紹介
内容紹介
女性活躍推進 待ったなし!
安倍政権による「日本再興戦略」の最重要テーマとして注目を集める女性活躍推進。女性登用の数値目標設定を企業に義務づける女性活躍推進法案も早期成立を目指して国会で審議されています。しかし、対する企業の側は、両立支援策は充実させていても、女性の管理職・リーダー登用は進んでいないところがほとんどです。何からどう取り組めば良いのか。全社的な取り組みから、日々の仕事で工夫する点、上司の心得まで、本書では具体的に解説します。
著者たちは、働き方や人材育成、女性リーダー育成について日本企業の実情に精通し、改革提言をしてきた第一人者たち。
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