『東京どこに住む?住所格差と人生格差』(速水健朗)

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こんにちは。高橋ゼミのハルカです。

 

今回ご紹介する作品は『東京どこに住む?住所格差と人生格差』という作品です。

私が本を紹介する理由は2つあります。1つ目は自分が東京に住んでいてサブタイトルに書いてある住所格差と人生格差に興味が湧いたからです。2つ目はここでは東京がモチーフになっているけど、社会問題として地方人口減少が問題になっているのでこの本を読んだら何か原因がわかるかなと思ったからです。

この本は5章で構成されていてそのうちの第3章東京住民のそれぞれの引っ越し理由では定番の都会から田舎、田舎から都会または都会から都内西側へ引っ越した11人の事例が紹介されています。その中でも気になったのを紹介します。

 

郊外にマイホームを持つことに憧れ、新百合ヶ丘に念願のマイホームを建てて引っ越したAさん。しかし当時学生だったAさんは都内の学校に通うことが辛くなってしまい都心の広尾に引っ越しをしたことにより、長距離通学から逃れ、健康的な生活を取り戻すことができました。それからその悪夢はAさんの住む場所の考え方に影響を及ぼしています。

職業が書籍の編集者であったBさんは仕事が夜遅くまでずれ込むことや飲み会などで帰りが遅くなってしまうことが多かったので、夫婦で港区高輪タワーマンションに住んでいました。しかし、趣味のトレイルランニングをするための環境を手に入れるために鎌倉へ移住しました。メリットは都心暮らしの時に味わえなかった近所付き合いが生まれたということです。デメリットは遠距離通勤であることです。しかし通勤に会社まで1本でいける「湘南新宿ライン」のグリーン車に乗ることで朝の通勤をデスクワークの時間として有効活用したそうです。まさにライフスタイルとワークスタイルの変化の成功例だと思いました。

人が住む場所をもっと意識するのは引っ越しをするときかもしれないなと思いました。引っ越しのタイミングは就学・就職・転勤など受動的な移動が思い浮かぶと思いますけど、もっと主体的に移動をしてもいいのかなと思いました。そしてこのようにひとによって都心志向・地方志向で明白な違いを持っており、また都内でも西高東低という言葉があるように西側志向と東側志向といった趣向の違いがあるということが分かりました。

 

BIRDY meets 高橋ゼミ

「BIRDY」コラボーレーション・ブクログとして、跡見学園女子大学の高橋ゼミのブクログ情報を提供いただき、掲載しています。

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▼2年実践ゼミナール 「働く女性と法ゼミ」 時事問題や女性を取り巻く法と会社法を学ぶ。 全員2週間のアカデミック・インターンシップを体験 インターンシップ先は、議員事務所、区役所、一般企業等。 ▼3.4年展開ゼミナール「企業法ゼミ」 会社法と金融商品取引法を学ぶ。 判例研究や、論文の輪読など。 (ゼミ員数 2年~4年、各学年15名前後)